大人にはなかなかわからないティーン世代のマーケティング戦略を考察してみた
- 10代に向けたマーケティング戦略って・・・?
- Tik Tokとは?
- なぜ10代はTwitter/Facebookではなく、 Tik tokなのか。
- この中でもTik tokが今なぜ流行に乗ったのか。
- 最後に
10代に向けたマーケティング戦略って・・・?
今の10代がどのような場所で、どのような経験をし、どのような物に興味を持ち、流行に繋がっていくのか気になったので、私なりに調べてみました。
下記は、マイナビティーンズラボが発表した調査結果。
実際に、SarahahとTik Tokはすでに10代に浸透している印象です。
今回はこの中でもTik Tokにフォーカスを当ててみようと思います。
Tik Tokとは?
「TikTok」は、尺の短い音楽動画コミュニティアプリです。
ユーザーが自分の個性や特徴を活かした動画を撮ったり、オリジナルサウンドを使って色々な動画を撮ることが出来、ユーザー間でシェアのできるものとなっています。
ぐるっと回ってお出かけします💃🏻#tiktokjapan #tiktokerとつながりたい pic.twitter.com/6taTT1yxoZ
— tiktok_japan (@tiktok_japan) 2018年5月31日
Mixchannelや17 Liveが類似または競合アプリといったようなところでしょうか。
なぜ10代はTwitter/Facebookではなく、 Tik tokなのか。
大きく10代が集まる場所には共通項があるのかなと私は考えています。
その共通項とは下記です。
- 10代という巨大な派閥の形成による、共感を得ないユーザーの排除
- 承認欲求と憧れの世界との距離感
10代という巨大な派閥の形成による、共感を得ないユーザーの排除
皆さんも10代の学生の頃一回は通ったと思うのですが、大人との考え方の違いというのが一番大きいのかなと思います。
様々なところでよくわからない広告がたくさん流れていると不愉快だと感じ、それをネット上で「広告じゃまくさい」や「なんだこのよくわからない動画…」などと発信することで、10代は自分たちの文化が理解されない人たちと感じ、今までいたコミュニティ(TwitterやFacebook)から離れてしまったのではないかと考えました。
また、少なからずこれらの動画コミュニティアプリの領域に大人も入ってきてはいますが、とはいえ動画の自撮り文化によるハードルはまだ高いのではないでしょうか。
そんな中、次の場所として選んだのが動画コミュニティアプリであるTik Tokなどではないかと推測しています。
ここでは、流行りについてこれない大人たちは割合がとても少ないので彼らにとって最も居心地の良い場所になったのではないかというわけです。
承認欲求と憧れの世界との距離感
これは大人も同じだと思うのですが、誰しも第3者から「すごい」「そうなりたい」「羨ましい」と良い評価を得ることで、自分の存在価値を実感できるというところにあると思います。
その対象は大小ありますが、女優さんやモデルさんといった華やかな世界と身近なクラスの人気グループなどといったような自分もこのコミュニティに属したいという見えないヒエラルキーの世界にあるのではないかと思っています。
なかなかリアルの世界だとその領域に踏む込みにはハードルが存在しますが、Webの世界ではそのハードルをプロダクト設計によって下げることができるのかなと推測しています。
その理由としては、ハードル=コミュニティ文化だからです。
リアルな世界だと閉ざされた世界なので、文化に追いついていけないとその憧れの世界にはたどり着くのが難しいですが、Web上であれば文化を作るのは言ってしまえば、サービスを作っている大人たちとユーザーの共創だからです。
文化を形成する土台を大人たちが用意し、その土台をユーザーが料理することで、文化が生まれていく。
また、土台ができているので、ユーザーはその文化に乗っ取って、動けばいいからです。
実際にアプリ内を見ると、それぞれ特徴はあるものの、人気のハッシュタグやテーマといった内容が見れます。
*Tik Tokの場合
*17Liveの場合
*Mixchannelの場合
この中でもTik tokが今なぜ流行に乗ったのか。
これは前述した土台(=文化の形成)の仕方の違い一つ要因として、あるのではないかと考えています。
ハッシュタグで繋がるコミュニティの形成が大きく貢献したと考えています。
ハッシュタグにより、投稿すべきコンテンツのテーマを与え、投稿のハードルをさげ、アプリ内にいなくてもTwitterやLINEといったSNSのタイムラインにも投稿することで、定期的にアプリを思い出すきっかけになったのではと推測しています。
アプリ名のハッシュタグだけではなく、#だれでもダンス や #蚊取りダンス #マルチデュエットといったようなテーマも含めてシェアされていることも要因と考えられる。
最後に
このような自分たちの世代の感覚と違うことを前提として、各企業マーケティング戦略を練っていかないと難しそうですね。。。